本当に多様、多民族国家のカナダ
私は総合商社の支店長として2014年から3年間、広大なカナダの東部の五大湖岸にあるトロントに駐在しました。
カナダは、米国、豪州と同じ英国系移民国家で、アングロサクソンを先頭に世界中からの移民の国です。
特にトロントはカナダ最大の商業都市で、エアカナダの中核空港として世界中からの航空路線のターミナルになっていること、米国に比較してVISA発給が緩やかというイメージがあるのか、米国以上に世界中の紛争地域からの移民の玄関口となっているような印象でした。
この移民の人たちがトロントに来て一番手っ取り早く就職できるのがタクシーの運転手のようで、私は乗車するといつも出身国を聞く癖がついていました。イラン、イラクの中近東、アフガニスタン、パキスタン、そしてバングラデッシュの南アジア、カンボジア、タイ、インドネシア、パプアニューギニアなどのアジア系、ガーナ、エチオピアのアフリカ系、ギリシャ、イタリアの南欧系、ボスニア、ヘルツエゴビアのバルカン系、ポーランド、ルーマニア、ウクライナなどの東欧系、そして意外に多いのがカリブ海、キューバ、ブラジルのラテン系の移民。本当に多様、多民族国家でした。
勿論われらが東アジアの中国、台湾、韓国、北朝鮮の人たちも独特の存在感を発揮して、やはり顔かたちの近さもあり、日本で感じる以上に親近感の持てるように思いました。

私の感じたこの多様性の街のメリットしては、色々な地域・国のエスニック料理が手軽に街角で楽しめることでした。米国ほど移民の後のUSAを強制せず、それぞれのオリジナルアイディテンティを尊重するカナダの寛容な文化が、多様な国のエスニック料理を手軽に楽しめる背景にあるように思いました。
私の場合は、タクシーに乗って出身地を聞いた後必ず、その出身のエスニック料理の旨い店を聞くのを習慣にして、あちこちチャレンジしてみました。日本料理にしても銀座のすきやばし次郎で握っていた板前さんが築地から直送されるネタで握ってくれるお店があったり、本格的な懐石を出すお店があったりして、フレンチ、イタリアンもそれなりにその国の人が故郷を思い出す一流レベルの高級店があり、米国の有名なステーキハウスの支店があったりちょっとした世界旅行の風情が楽しめる街でした。
カナダでのお勧めは夏のゴルフ

カナダは冬は寒く厳しいのですが、その反面夏の気候は本当に爽やかで、その気候とマッチして特にお勧めなのがゴルフです。
トロント周辺には、観光地として有名なナイアガラを中心に米国の五大湖周辺と同じく緑と水辺の素晴らしいゴルフリゾートがいくつもあり、米国で夏のリゾートとして人気の高いミシガン州と同じような湖水の風景を上手く取り込み、夏の北米らしい雄大な自然環境を満喫できるゴルフ場が多く、有名なゴルファーの設計したコースや英国植民地時代の雰囲気もある風格のあるゴルフ場などバリエーションも豊富で楽しいコースが沢山あります。
ロッキーゴルフツアーの思い出
今回ご紹介したいのは、このトロント周辺でなく、ロッキー山脈横断のゴルフトリップの思い出です。 コロナが収束すれば、日本からも一週間ほどで、同様のスケジュールで堪能可能と思いますのでご紹介します。
私の場合は、トロントから空路西へ、カナダの西部地区、アジアへの玄関口であるバンクーバーへ。バンクーバーには、アジア系の移民が多く、日本食もみる貝のお寿司など絶品料理を含め中華を中心としたアジア系レストランには事欠きません。
バンクーバーでのゴルフのキックオフは、なんといってもFraserview Golf Course、パブリックではありますが、森林資源で有名なブリティッシュ・コロンビア州を象徴するような緑濃い林の中のコースは本当にオゾン豊富な感じで、健康に良いことやっているなあという実感でした。第一日目はこのコース。

二日目はレンタカーして一路東へロッキー山脈を高速道路で駆け上があっていきます。我々が経由地として選んだのはバンクーバーとカルガリーのちょうど中間、ロッキー山脈のど真ん中にあるTalking Rock Resort & Quaaout Lodgeというゴルフ場と宿泊ロッジが一緒になったリゾート。Little Shuswap湖を中心に周囲にロッキーの山並みの連なるとても美しいゴルフ場です。
三日目はいよいよロッキー山脈。アメリカから連なるロッキー山脈のうち、カナダのアルバータ州とブリティッシュ・コロンビア州、ユーコン準州に属する部分がカナディアン・ロッキーと呼ばれており、そこに広がる氷河や渓谷、滝、湖などの自然が評価され、1984年にユネスコの世界自然遺産に登録されています。
まずはブルーの湖面の大変美しいルイーズ湖へ。カナディアンロッキーの中で最も美しい湖と称される「ルイーズ湖」。その美しさは「カナディアンロッキーの宝石」と呼ばれる。まさに宝石のように輝くエメラルドグリーンが特徴。
カナディアンロッキーの中心都市でスキーリゾートとして有名なバンフへ。バンフは市内のホテルは敬遠しバンフ国立公園にある世界的に有名なスキーリゾートのサンシャインビレッジスキー場のど真ん中にあるホテルを選択。

高速道路近くの大駐車場にレンタカーを止めてロッキーの山腹までゴンドラロープウェイで駆け上がりました。このゴンドラはアクセスの簡単さ、景色の雄大さもあって、ロッキーのアトラクションの中でも非常に高い人気を誇ります。ゴンドラからは濃い緑の夏のスキー場の素晴らしい景色、カナディアンロッキー山脈とバンフ国立公園を一望できるパノラマを堪能できました。 宿泊したサンシャイン・マウンテン・ロッジは通年営業のリゾートホテルで、標高2,133mの場所にあります。
バンフのゴルフはCan more Golf Clubを選びました バンフから続く盆地の最南端にあるゴルフコース、眼前にロッキーの巨大な山並みが広がる割には盆地の中で平坦なコース、定番の小さな湖が点在し花が咲き誇り美しさは抜群でした。
5日目は、バンフからバンクーバーへの帰途、少し南西を回りブリティッシュコロンビア州の内陸都市ケローナへ。
先住民オカナガン族の言葉で「グリズリー」を意味するケローナ(ケロウナ)は、カナダ人が老後に住みたい街として絶大な人気を誇っています。街の中央にオカナガン湖があり、遠くに見える丘陵やきれいに整えられた街並みなど景観の美しさは最高です。ケローナの基幹産業である果樹園や一大産業へと発展したワイナリーなど。1905年に誕生したばかりの比較的新しい街でありますが、街を歩いていると豊かな自然が育んだ緑濃い北米の美しいリゾートを堪能できます。
ケローナには数多くのワイナリーがありますが、近年コンクールで受賞が続き、北米で人気の高い米国カリフォルニアのナパと並び称せられるような高級ワインの製造地としても有名になってきています。
その中でも私の訪問したのは、洗練されたデザインの建物で知られるミッションヒル・ワイナリーです。まるでヨーロッパの教会のような石のアーチがあり、奥には12階の鐘楼がありケローナの象徴的な建物になっています。オカナガンの代表ワイナリーとして位置づけられるこのワイナリーは、数々の賞を受賞していて味も折り紙つき。併設されているテラスレストランで、オカナカン湖を一望しながら食事を楽しみました。
6日目いよいよバンクーバーへ、到着が予定より早くなったこともあり車中からネットにてゴルフ場を検索、夏場の日が長いのもカナダの特徴、バンクーバー到着前に途中のSwaneset Bay RCというバンクーバー郊外のゴルフ場を予約し、9 HOLE楽しみ、バンクーバーダウンタウンのホテルへ。そして翌日空路トロントへ戻りました。
美しいカナディアンロッキーの観光地、雄大な景色の中でのゴルフ、一流の評価を受けた味わい深いおいしいワインと コロナ後にお勧めの観光コースの思い出です。

