ポーランド赴任は、2011年1月~2013年12月、妻と二人で3年間馴染みのないポーランド語の生活ではありましたが、買い物、タクシーの呼び出しまで徐々に対応できるようになり、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

交通手段は主に車(勿論自分で運転)、3年間の総走行距離は120,000km、南はイスタンブール、西はフランスボルドー、北はデンマークまで、東のバルト3国はビザが必要なため断念しました。今回はポーランド国内をドライブした風景や街をご紹介します。

首都ワルシャワについては有名なため省き、ツアー旅行では馴染みのない風景やポーランドの田舎町等の体験を基に写真と共に紹介します。

1. 自宅:Walbrzych(バウブジフ)

初めに自宅周辺の風景、春は一面の菜の花、夏は短く、秋は黄金の秋と呼ばれる紅葉、冬は雪景色、まれにダイアモンドダストも見られました。

近くにはクションズ城があり、散歩に最高のコースでした。

 

 

春の菜の花畑
冬は町でも樹氷
秋の紅葉
クションズ城(森に輝く宝石)

2. クラクフ(Krakow)

クラクフは、ポーランド王国の全盛期首都として栄えた町で、ポーランドでは珍しく第2次大戦の戦災を免れ、中世そのままの街並みが現代まで残されています。また食べ物は珍しい物が沢山で色々味を楽しむことが出来ました。

 

焼きチーズと
ゴロンカ(豚のすね肉料理)

旧市街地の聖マリア教会と馬車

3. ボレスワヴィエツ(Boleslawiec)

ポーランド陶器の町ボレスワヴィエツ、自宅から北西に車で1時間30分余り、中世より陶器作りで知られた町です。

毎年8月には陶器市が開催、パレードも行われ、陶器工房に併設されたショップでは安く購入もできます。日本でも今ではTVや雑誌で紹介されるなど大変人気になり、専門店もあるほどです。

 

 

陶器工房に併設された店
その店内
陶器工房の職人さん
お祭りパレードの方々
購入食器の一部
 

 

4. ザリピエ(Zalipie)

自宅から東に車で4時間、川を渡ったザリピエと言う町、ナビではフェリーに乗船して下さ いと表示、しかし実際は乗用車が2台乗れるほどの筏に近いワイヤー付き渡し船、フェリーとのギャップに大変楽しい体験が出来ました。

町はザリピエ模様と呼ばれる花柄のペイントが家や家財道具までびっしりと施されていて、とても綺麗で町全体がキャンパスのようでした。

筏フェリーへの乗船風景

家の外壁ザリピエ模様

犬小屋までザリピエ模様

声を掛けられおばさんの家の中を見せて頂いた

5. アウシュヴィッツ(Auschwitz)


ポーランドを代表する世界遺産アウシュヴィッツ収容所。

第二次世界大戦中にナチス・ドイツによって、ポーランド人の政治犯、ユダヤ人などが捉えられ殺人工場となっていた場所。殺された人数は150万人ともいわれています。

「アンネの日記」のアンネ・フランクも一時は収容されていました。第二収容所ビルケナウには「死の門」があり、そこをくぐると鉄道の引き込み線が敷かれています。

人類が二度と同じ過ちを起こさないようにとの願いを込めて1979年に世界遺産に登録されました。 

重苦しい強制収容所入口
背筋の凍る銃殺現場死の壁
第二収容所死の門(ビルケナウ)
 

6. ヴェエリチカ(Wieliczka)

小さな町ヴェエリチカ。この町の地下には、1250年ごろから1950年まで稼働していた、世界有数の大規模な岩塩採掘所があります。

壁や天井からは鍾乳石のようにつららが垂れ下がり、そこから落ちる水滴は濃い塩水です。また、とても塩の結晶で作られているとは思えないほど素晴らしく華麗なシャンデリアにも目を奪われます。さらに礼拝堂もあり、いくつもの地底湖にも驚かされました。    

地下64mまで階段で降りる
岩塩で出来たシャンデリア
木の螺旋階段
地下では馬も活躍していた

7. シフィドニツァ(Swidnicy)

「平和教会」。この教会は全てが木で出来ている世界遺産。

ポーランドには、この様な教会が数箇所あります。自宅から車で30分位走った所にシフィドニ ツァという町があり、カトリックが多く住むこの地域は、1648年の30年戦争終結後、特例として建築が認められました。

木造なのは、建築に必要な物資不足の為。石材等を使用しないなど厳しい条例をクリアし建築されました。

ヨーロッパでは数少ない平和を象徴した教会です。 

シフィドニツァの平和教会
装飾性豊かな教会内部
天井を埋め尽くす宗教画
 

8. ヴロツワフ(Wroclaw)

ヴロツワフはオドラ川を中心に発展した12の島と、100を越す橋をもつ水の都。町には200体を越す妖精(小人)の像があり、その数は今も増加中。

また冬は12月中旬ごろからクリスマスマーケットが始まり、ドイツのクリスマスマーケットにも引けを取りません。町の中心部は、装飾や出店で美しく、歩きながら飲みます。ホットワインは、冷えた体に最高の味わいでした。

消防士の小人
ベッドで眠る小人
ドイツのクリスマスピラミッド
ブロツワフのクリスマス風景
豪快なクリスマスツリー
綺麗な飴売場

私の赴任3年間の一部ではありますが、ご紹介させて頂きました。