皆さん、こんにちは。コロナ禍もようやく落ち着いてきて渡航制限も緩和されつつある中、これから海外へ出張や赴任されるという方も多いのではないでしょうか?かくいう私はコロナ禍になるまでは毎年数回海外出張に行っていてそれがまた楽しみだったのですが、コロナの感染拡大が始まってからもう3年以上海外に行けておらずストレスが溜まりまくっています。早く以前のように気兼ねなく海外渡航ができる世の中に戻ってほしいものです。
さて、今回は私が数年前に出張で何度か訪れたベトナム・ホーチミンの思い出をお届けします。お仕事の合間にでも気軽にお読みください。
1)ベトナムという国について
ベトナムは日本から西へ約3600km進んだインドシナ半島の東部にある東南アジアの社会主義共和国です。北から南まで約1600kmの細長い国で、国土の面積が約33万平方km、人口が約9700万人(2020年時点)と日本の規模をやや小さくした感じの国です。日本との時差は2時間あって、ベトナムは日本よりも2時間遅れています。
ベトナムは、大きく分けて北部、中部、南部の3つに区分されていて、北部には、政治・文化の中心である首都ハノイ、中部には、リゾート地として人気が高いダナン、南部には、ベトナム最大の商業都市ホーチミンがあります。
今回ご紹介するのはこのベトナム最大の商業都市ホーチミンです。
2)ホーチミンという町について
ベトナム南部に位置するホーチミンは、人口約900万人を擁するベトナム最大の商業都市・観光都市です。ホーチミンは以前はサイゴンという名前でしたがベトナム戦争を経てホーチミンと改名されました。
ベトナムはかつて長い間フランスの統治下にあったため、重厚な歴史的建物や街路樹が多く、その街並みは、「東洋のパリ」や「プチパリ」と呼ばれています。
ホーチミンのレタントン通りは、現地在住の日本人や日本人からの観光客、出張者で賑わうホーチミン随一の日本人街で、日本食レストランや、日系スーパー、カラオケ店、マッサージ店などが林立し、通りには日本語の看板があふれています。ここでは日本と変わらない生活が可能です。また、朝食で和食が食べられる日系ホテルもあります。
![]() |
![]() |
3)あふれるバイク
ベトナムに来て驚いたことはなんといっても街中に雲霞の如くあふれているバイクです。どの道もバイクだらけで、特に朝夕の通勤、通学のラッシュ時は交通渋滞もすごく、クラクションがあちこちで鳴りひびいています。
道路はまるで無法地帯のようで、交通ルールなど存在しないかの如く、信号無視で突っ込んだり、一方通行を逆走したり、無理やり割り込んだり、突然右折や左折したりと、各自が行きたい方向へ好き勝手に走っています。
|
|
![]() |
| どこを見てもバイクだらけ | |
このバイクの洪水の中、人々は平気な顔をして歩いて道路を渡っています。これにはコツがあって、走ってくるバイクの運転手の目を見ながら止まらずにゆっくりと歩くのです。そうするとバイクのほうで避けてくれるのでぶつからないのです。私も初めは恐る恐る小走りで道路を渡っていたのですが、慣れてくると確かに止まらずゆっくり歩いた方がバイクの方で避けてくれるので安全ということが分かってきて、地元の人々と同じようにスイスイと渡れるようになりました。
ベトナムの人々は大きなものでも何でもバイクで運んでしまいます。ウオーターサーバー用のウオータータンクを観覧車のように10個以上くくりつけて走っているバイクもいました。(よくあれで事故が起きないものだと感心していたらやっぱり事故は起きるようで、ある時、バス停で頭と腕から血を流している人がぼんやり座っているのを見かけました。)
![]() |
![]() |
![]() |
ベトナムでは自動車に対して高い税金がかかり高価であることや、ホーチミンでは、政府が政策的に車の数を調整していることもあり、市民の移動手段はもっぱらバイクが主です。
ブランドとしては日本のホンダとヤマハが人気です。中でもホンダの人気は絶大で、現地ではバイクのことを「ホンダ」と呼んだりしています。
4)ホーチミンの食事情
①フォー
ベトナムの食べ物として真っ先に頭に思い浮かぶのはフォーだと思います。
フォーとは米粉と水を練って作られる、きしめん状の平たい麺のことで、北部のハノイが発祥の地です。フォーには使用する具材によってさまざまな種類がありますが、代表的なのが鶏肉を使った「フォーガー」と牛肉を使った「フォーボー」です。
ベトナムは首都ハノイのある北部と、商業都市であるホーチミンのある南部とで気候も食事も異なり、フォーの食べ方や味付けも異なります。
![]() |
![]() |
北部のハノイでは牛肉ベースのスープに塩で味付けし、薬味のネギを乗せるだけのシンプルなフォーが主流ですが、南部のホーチミンでは甘みと香辛料の強いスープにバジル、コリアンダー、スダチ、ニラ、唐辛子などの様々な香草やもやしなどをトッピングして食べるフォーが主流です。香草やもやしなどはテーブルの上に常備されていて好きなだけ入れることができます。(ただし屋台やローカルの食堂などでは衛生状態があまり良くないところもあるので香草やもやしなど火を通していない食材については注意が必要です。)
現地で食べたフォーはいずれもとても美味しくすっかりフォーのファンになってしまいました。
![]() |
![]() |
②ベトナムコーヒー
意外に知られていませんが、ベトナムは世界有数のコーヒー大国で、コーヒー豆の生産量は世界第2位です。(第1位はブラジル)。
ベトナムにはカフェが街中のいたるところにあり、どのカフェも賑わっていて、人々がコーヒーを楽しんでいます。西洋風のコーヒーチェーン店も多くあり、中でもハイランズコーヒーが人気です。ベトナムではコーヒーにコンデンスミルク(練乳)を入れて飲みます。(ベトナムで生産されているコーヒー豆のロブスタ種が苦みが強くブラックでは飲みにくいのでコンデンスミルクを入れて飲むそうです。)
カフェでは普通のコーヒー(現地ではアメリカンコーヒーと呼んでいます)も頼めますが、地元の人たちが普段よく飲んでいるのはコンデンスミルクを入れるベトナムコーヒーです。
![]() |
![]() |
ベトナムコーヒーを注文すると、小さめのコーヒーカップの上に、ベトナムコ-ヒー用の金属製のフィルターが乗ったままで出てきます。日本のコーヒーのように、直ぐに飲める状態では出てきません。フィルターにコーヒーを入れてお湯を注ぎ、全てのお湯が落ち切るのを待ちます。注いだお湯が落ち切るまでに10〜20分ほどかかるので、じっくりと待つ必要があります。一滴一滴、ろ過されたコーヒーが落ちていくのを、のんびり楽しむのです。
ただし出来たコーヒーはエスプレッソかと思うほど量が少なく、また強烈に苦くて私の場合はお湯をもらって足さないと飲めませんでした。













